建設業界ガイドブック
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関係団体(一社)日本ウレタン断熱協会http://www.jua.cc/ TEL 03-3667-1075 熱絶縁工事には、ウレタンフォーム断熱工事と保温保冷工事の2種類があります。■ウレタンフォーム断熱工事 建物や機械に、発泡機を使って硬質ウレタンフォームを吹き付ける仕事です。硬質ウレタンフォームは、断熱材の中でも最も熱絶縁性に優れています。 吹き付け工法を使うことで、どんな形状のものでも、継ぎ目なしにウレタンフォームの断熱層を形成することができ、断熱効果を一層高めます。また、硬質ウレタンフォームは、結露防止・省エネルギーにも効果を発揮します。 今後、地球温暖化防止対策や省エネルギー対策が一層進められ、今後も仕事の拡大が見込まれます。■保温保冷工事 ビル、工場、家などの部屋の熱、また工場のタンクや配管などの中の熱を外に逃がさないように、熱を伝えにくい材料(保温保冷材)を取り付ける仕事です。 熱を逃がさないのでエネルギー効率が高まり、省エネルギー化を図れます。地球温暖化の防止にもつながり、地球環境を守るのに役立てる大事な仕事です。 オフィスビルやマンションの冷暖房換気設備、給排水衛生設備、ビル群にエネルギーを供給する地域冷暖房の配管、工場・発電所・船などにおける高温の蒸気設備、低温の天然ガスや石油液化ガスの配管、半導体工場のクリーンルームや清浄な空気を送るダクトには、必ず保温保冷工事が施されています。活躍の場面が広い仕事です。 発泡するウレタンフォームを一定の厚みにコントロールしながら吹き付けていくので、集中力がある人に向いた仕事です。「熱絶縁施工技能士」制度もあり、2級、1級とステップアップしていくことができます。省エネ基準の義務化も始まり、ますます重要な職種となっています。関連する免許・資格など■1・2級熱絶縁施工技能士 ・保温保冷工事作業 ・吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業 中央職業能力開発協会 TEL 03-6758-285952どんな仕事?仕事のやりがい31 熱ねつぜつえん絶縁工事業ウレタンフォーム断熱工事と保温保冷工事で建物の断熱、結露防止、省エネルギーを実現

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