建設業界ガイドブック
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■1~3級建築大工技能士(3級  ) 中央職業能力開発協会 TEL 03-6758-2859若■1・2級建築施工管理技士(2級学科  ) (一財)建設業振興基金 TEL 03-5473-1581■一・二級建築士 (公財)建築技術教育普及センター TEL 03-6261-3310■登録建築大工基幹技能者 (一社)全国中小建築工事業団体連合会 TEL 03-5643-1065若高校等在学中に取得可能な資格関係団体(一社)全国中小建築工事業団体連合会http://www.zenkenren.or.jp/ TEL 03-5643-1065若 日本を代表する建築物として、皆さんが最初に思い浮かべるのは何でしょうか。多くの人は、伊勢神宮に東大寺、法隆寺、姫路城といった木造建築物ではないでしょうか。 神社・仏閣、城郭をはじめとする木造建築物は、日本文化の、そして日本の美の象徴の一つなのです。その木造建築の伝統を受け継ぎ、住宅の建設に応用しているのが大工工事業の仕事です。 住宅は、その土地の気候や風土を考慮して最も適切な木材を選び出し、鋸のこをはじめ数々の道具を使い、住まい手のことを第一に考えて一棟一棟大切に仕上げていく――。これが大工の仕事であり、日本の大工の姿かんな、鉋です。 大工工事の技能の中で最も基本となり、最も重要なものは「木取り」と「規きくじゅつ矩術」です。「木取り」とは、一本の木を加工して部材にする時に、部材として適しているかどうかを見抜く技能。そして、「規矩術」とは差さしがね矩を使い、部材の長さや組み合わせる場合の角度などを割り出す技能です。 大工はこれらの技能をはじめ、数々の技術・技能を習得していきます。併せて建築大工技能士や建築施工管理技士、そして登録建築大工基幹技能者などの現代における建築資格を取得し、一人前になっていくのです。 「不ふえきりゅうこう易流行」。そのものの伝統を大切にするとともに、現代の良いものを採り入れて、さらに素晴らしいものにしていく。大工はまさに、この「不易流行」を体現する職人です。関連する免許・資格など29どんな仕事?仕事のやりがい08 大だいく工工事業日本文化の美の象徴である木造建築その伝統を受け継ぎ、住まいに応用する

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